宇宙航空研究開発機構(JAXA)は,9月14日にイプシロンロケット試験機により打ち上げられた惑星分光観測衛星「ひさき」(SPRINT-A)に搭載された極端紫外線分光装置(EUV)による木星及び金星の分光観測を11月19日に行なった。その結果,EUVが正常に機能し,科学観測に供することができることを確認した。
また,これに先立ち,視野ガイドカメラ(FOV)の機能確認を行ない,対象天体を高精度に追尾する機能の正常動作を確認している。これにより,「ひさき」は初期の軌道上機能確認を終了し,定常観測運用を開始する。今後「ひさき」は世界で初めて極端紫外線で惑星を長期間にわたり観測し,惑星の環境に関する新たな知見を得ることにより,人類の知の増大に貢献することが期待される。
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