岡野電線,産業用ロボットカメラ向けに耐曲げ性に優れた光ファイバケーブルを開発

古河電工グループの岡野電線は,繰り返し曲げに耐えることができる光ファイバケーブルを開発した。耐曲げ性を高めたことにより,産業用ロボットなど可動システムへの搭載を可能にした。

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従来,CCDセンサを用いた産業用カメラは,銅線のカメラリンクケーブルによる伝送が主流だったが,外部ノイズの遮蔽や高速性,伝送距離,伝送帯域に限界があった。これを解決するため,デジタル伝送が可能なCMOSセンサと光ファイバケーブルの組み合わたものが開発され,6Gb/sで100mの伝送が可能となっている。しかし,光ファイバケーブルは一般的に屈曲後にロス増を発生することがあり,長期の耐久性に問題があった。

今回開発した光ファイバケーブルは,被覆材料や内部構造を工夫することで1,500万回以上の折り曲げ試験に合格。高い信頼性と難燃性,可動性が求められる産業用ロボットやマウンタ用伝送装置などの画像伝送用途に最適な設計を施した。

主な仕様はファイバ種類:SM(R15),GI(50/125),ファイバ芯数:2芯,仕上がり外形:0.6mm,概算質量:36g/m。

なお,この光ファイバケーブルは12月4日から開催される国際画像機器展2013にて,アイジュールのブースに参考出展される。