住友化学,サムスンと設立したサファイア基板の製造会社を完全子会社化

住友化学は,韓国のSSLMの発行済株式30.1%を,今月中にも三星電子から取得する。SSLMは,2011年6月,住友化学と三星LED(現:三星電子)が折半出資により設立した,サファイア基板の製造会社。LEDの部材分野への本格的な参入を検討していた住友化学と,LEDの基幹部材の安定的な調達を求める三星との思惑が一致した。

しかし近年は業界の競争激化などにより,LED関連部材は厳しい事業環境にあり,両社はそれぞれの強みを生かすために,住友化学はサファイア基板の製造・販売を強化し,三星はLED製品へ経営資源をシフトすることで合意した。

住友化学は、今後もサファイア基板事業の競争力強化に努めるとともに,韓国における情報電子化学部門の第三の拠点としてSSLMを活用するため,新規事業を含めた業容拡大を検討する。なお,今回の株式取得後も,三星はサファイア基板をSSLMから最優先に購入するなど,今後も両社は戦略的パートナーとしての関係を継続するとしている。

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