住友化学株とボナックは,ボナックが保有する核酸医薬原薬の製造・販売に関する知的財産権の独占的実施権の許諾契約を締結した。これを受けて,住友化学は,同社大阪工場に開発用途の核酸医薬原薬の製造設備を新設し,2014年度第3 四半期から同原薬の受託製造を開始する。
核酸医薬は、DNA(デオキシリボ核酸)やRNA(リボ核酸)の働きを利用して,病気を引き起こす遺伝子やタンパク質に作用するタイプの医薬品。低分子医薬,抗体医薬に続く,第三世代の医薬品として,近年注目されているが,実用化に至った製品は限られており,本格的な普及に向けては,いくつかの課題を解決する必要がある。
ボナックは,これらの課題解決に有力な独自の核酸医薬のプラットフォームを確立し,特許を日本で取得したほか欧米の主要国で出願しており,核酸医薬原薬の工業化パートナーを探していた。これに住友化学のニーズが合致したことから,今回の決定にいたった。
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