大日本印刷は,米国のPhotronics, Inc.(以下,「フォトロニクス」)と,台湾における両社子会社によるフォトマスク事業を統合させ,DNP子会社であるDNP Photomask Technology Taiwan Co., Ltd.(以下,「DPTT」)を,フォトロニクスの子会社であるPhotronics Semiconductor Mask Corp.(以下,「PSMC」)に吸収合併して,合弁会社を設立する。
DPTTは,大日本印刷の台湾におけるフォトマスク製造工場として,平成22年4月に稼動を開始し,台湾国内及び東南アジア各国の半導体メーカーに対して主にロジック向け最先端フォトマスクを供給してきた。しかし,世界的な半導体市場の構造変化の中で,DPTTを取り巻く経営環境は一層厳しさを増しており,東南アジアを中心とした海外市場において,幅広い営業体制及び製造環境の整備と安定的な販売ルートの確立が求められていた。
今回,最先端フォトマスクの高度な製造技術を持つDPTTと,台湾・東南アジア市場における幅広い顧客層と製品供給力に加え,メモリ向けフォトマスク製造技術に強みを持つPSMCのそれぞれの事業を統合することで,両社のフォトマスク事業の一層の競争力強化を図る。
合併は平成26年3月31日を予定。DPTTを消滅会社,PSMCを存続会社とする吸収合併方式で,合併後DPTTは解散する。また,合併後,PSMCは、Photronics DNP Mask Corporation に社名を変更し,フォトロニクスが株式の50.01%を保有する同社の連結子会社となり,大日本印刷が株式の49.99%を保有する持分法適用会社となる。
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