車載Ethernet世界市場,2020年には2億1,186万4,000ノードに

大容量の車内ネットワーク通信規格のニーズが高まったことを背景に,世界の主要自動車メーカを中心に車載Ethernet 規格採用の検討が本格化している。これを受け,矢野経済研究所は,世界の車載Ethernet市場の調査を実施した。

1

それによると,2008 年頃からOBD(On-Board Diagnostics:故障診断システム)においては,車載Ethernet 規格の採用が開始されており,2012 年の車載Ethernet 世界市場規模を前年比99.4%の385 万4 千ノードとなる。

今後,車載Ethernet 規格は,DAS(Driving Assistance System:運転支援システム)内のカメラシステム,情報系(Infotainment)システム,バックボーン(基幹ネットワーク)などのアプリケーションへの採用が期待されており,搭載システムが増加していく。車載Ethernet 世界市場規模は,2013 年375 万5 千ノードから2016 年に5,116 万1 千ノード,2020 年には2 億1,186 万4 千ノードに拡大すると予測する。

アプリケーション別では,カメラシステム用途の車載Ethernet 世界市場が最も拡大し,2020 年には1 億5,011 万1 千ノードと予測。MOST から一部代替が期待される情報系システム用途の車載Ethernet 世界市場は,2018 年を起点に普及が拡大し,2020 年には5,194 万9 千ノードになると予測した。

詳しくはこちら。