東大と日立によるデータベース製品,データベースシステムの業界標準ベンチマーク最大クラス(100TB)に世界で初めて登録

東京大学と日立製作所が,内閣府最先端研究開発支援プログラム「超巨大データベース時代に向けた超高速データベースエンジンの開発と当該エンジンを核とする戦略的社会サービスの実証・評価」において共同で実施している「非順序型実行原理」に基づく超高速データベースエンジンの研究開発成果を基にした日立製データベース製品が,データベースシステムの検索処理性能に関する業界標準ベンチマーク(性能測定基準)である「TPC-H」における最大のデータベース規模である100TBのクラスにおいて,82,678.0QphH@100TBという性能を達成し,同クラスで公表されている性能測定結果リストに世界で初めて登録された。

「TPC-H」の性能測定結果リストへの同データベース製品の登録は,東大生研と日立による日本発のデータベース技術の有効性が,国際的な基準の下,公的に証明されたことを示すもの。

東大と日立は,2011年6月に,一般的なHDD構成のストレージ環境において,従来型のデータベースエンジン比で約100倍のデータ検索処理性能を確認したことを発表し,日立は,2012年6月に,同データベースエンジンを製品化している。

その後,東大と日立は,フラッシュメモリをストレージデバイスとして活用したストレージ環境(フラッシュストレージ環境)において性能検証を行ない,2013年8月に,同環境においても従来型のデータベースエンジン比で約100倍のデータ検索処理性能を達成した。さらに両者は,100TBを超える大規模なデータベース環境への適用に向け,東大の大規模実験環境を利用した実験を進めてきた。

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