グローバル インフォメーションは,市場調査会社NanoMarketsが発行した報告書「Transparent Conductor Markets 2013(透明導電体市場)」の販売を開始した。同レポートによると,透明導電体の世界市場は,2018年に45億ドル規模になる見込み。
NanoMarketsは,透明導電体の今後の収益展望は,大型有機LEDパネル(照明およびテレビ)の停滞や,薄型フィルムPV市場の超低コストの結晶シリコンPVによる打撃によって低下するとしており,透明導電体の全市場は,年間約8%の低下率で成長すると予測している。
対照的に,非ITO透明導電体は年間22%の割合で成長し,2018年までに13億ドルに達する見込みだとしている。NanoMarketsは,昨年は銀ナノワイヤや,特に金網への関心が高かったとする一方で,カーボンナノチューブの商業的発展はほとんどなかったとしている。これらの新しい素材が実用される前に,グラフェンや銅,複合素材を基盤とした新しい透明導電体素材が提唱され,透明導電体を使ったソリューションが過剰供給になっており,そのいくつかは早々に脱落するのではないかと危惧している。
NanoMarketsはまた,MicrosoftによるWindows8のタッチ機能の強化が,接触センサにおける透明導電体の市場を拡大すると見ており,このことは層の少ない透明導電体を使用した接触センサの新たな設計指向にとって弱められる見込み。こうした動向は,10年後にはタッチモジュール向け透明導電体による収益を2億5000万ドルに到達させるが,その後は減少すると見ている。
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