オムロン,10種類のアルゴリズムとカメラモジュールを搭載した人の状態を認識する画像センシングコンポを開発

オムロンは,顔認証,表情推定,年齢推定,視線推定,手検出等,人の状態を認識する画像センシング技術「OKAO Vision」の10種類のアルゴリズムとカメラモジュールをコンパクトに一体化した機器組込み型の画像センシングコンポ「HVC(Human Vision Components)」を開発した。標準タイプを12月に発売し,各業界向けに必要機能を最適なハードウェア・光学系で実現した業界特化型商品を来年度以降に順次発売する予定。

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人が快適に感じる温度に自動設定するエアコン,人に合わせて最適に調光を制御する照明機器,購入者に最適な商品をお勧めする自動販売機,手の動きで操作する家電,人の表情に合わせて行動するロボット,運転者を認識する自動車など,機器への人の画像解析技術の導入が進みつつある。その一方で,機器への高度なアルゴリズムの実装においては,組込み機器のCPU性能やメモリ容量が十分ではなく,またソフトウェアおよびハードウェアの知識や開発時間も必要だった。

HVCは,コンポ内で画像解析までを完結させるため,組込み機器に取り付けるだけで簡易に人の状態情報を得ることが可能となる。具体的には,①顔検出 ②人体検出 ③性別推定 ④年齢推定 ⑤視線推定 ⑥顔向き推定 ⑦顔認証 ⑧表情推定(満足,不満足。5つの表情:喜び,驚き,怒り,悲しみ,無表情)⑨手検出 ⑩目つむり推定 を検出する。

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