基礎生物学研究所細胞間シグナル研究部門教授の松林嘉克氏と研究員の大西真理氏らは、シロイヌナズナの細胞に微量含まれるこの酵素を精製・同定することに世界で初めて成功した。
シロイヌナズナにはこの酵素をコードする遺伝子が3個あったが、遺伝子操作によりこれらが働かないようにした植物体では、細胞壁が薄くやわらかくなったり、受精が妨げられて種子ができなくなるなど、成長に様々な異常が生じることが分かった。植物の成長における糖タンパク質群の重要性を直接的に示した初めての例となる。
これらの遺伝子の働きをうまく調節すれば、今後やわらかい食感の野菜や果物を作り出すなどの応用が可能になるかもしれない。
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