京都大学ウイルス研究所准教授の立花誠氏、教務補佐員の黒木俊介氏らは、理化学研究所主任研究員の眞貝洋一氏、東京大学准教授の金井克晃氏、大阪大学准教授の野崎正美氏、オーストラリアクイーンズランド大学教授のPeter Koopman氏、理化学研究所バイオリソースセンター室長の小倉淳郎氏、阿部訓也氏らとの共同研究で、マウスの性が決定する仕組みに関する新たな知見を発見した。
雌雄の性へ分化することは、動物にとって子孫を次世代へつなぐためにとても重要な細胞の分化過程で、われわれ人間を含めた多くのほ乳類では、性染色体の型がXYだと雄になり、XXだと雌になる。染色体上の遺伝子であるSRYが胎児期に一過性に発現すると雄になる。しかしどのような仕組みでSRY(ヒト)やSry(マウス)が発現するのか、これまで大きな謎だった。
DNAはヒストンというタンパク質に巻きついて細胞の核内に存在する。さまざまな酵素によって化学修飾されるが、それらの修飾はさまざまな生命機能に重要な役割を果たしている。
今回、本研究チームは、ヒストンのメチル化修飾の除去化がSryの発現における中心的な役割を果たしていることを明らかにした。
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