東北大と生活環境早期復旧技術研究センター、魚の連続個別非破壊式放射能汚染検査装置を開発

東北大学は、災害復興新生研究機構を設立して、東日本大震災からの復興に向けて、「8つのプロジェクトと復興アクション100+」に取り組んでいる。

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プロジェクトの1つ、「放射性物質汚染対策プロジェクト」の生活環境早期復旧技術研究センターセンター長の石井慶造氏等は、宮城県石巻漁港の復興支援のため、昨年10月から石巻魚市場株式会社の協力のもと、「水産物の連続個別非破壊式放射能汚染検査装置」の開発に取り組んできたが、その実用化に向けた認証検査が終了し、8月30日に完成発表会を行なった。

完成した装置は長さ約12メートルのベルトコンベヤー式で、120個の検出器で放射性物質の濃度を自動的に測定する。一般的な検査では魚体をミンチ状にするため測定に45分程かかり、検査後は食べることができないが、完成した装置では、丸ごとの魚をコンベヤーに流し1時間に約1400匹の魚を検査することが可能となる。検査の迅速化により、水産物の鮮度確保、そして、より多くの個体の検査が可能になることで食の安全を求める消費者の要望に応えることができる。

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