東芝と山形大,「次世代型重粒子線装置の開発に向けた革新的技術開発」をスタート

東芝は,山形大学と重粒子線がん治療装置に利用する超伝導電磁石の研究・開発に着手した。今回行なう共同研究は,重粒子線がん治療装置の一層の省エネルギー化等を図るための,ビーム輸送系の超伝導電磁石に係る研究。この共同研究において,山形大学は超伝導電磁石の仕様検討及び特性データの評価・検討を,東芝は,超伝導電磁石の試作及び特性データの取得・検討を行なう。

重粒子線がん治療は,炭素イオンを光の速さの約70%まで加速してがん細胞に照射する放射線治療。体の深いところにあるがんにピンポイントで照射できるため,従来のX線治療などと異なり正常な細胞を傷つけにくいという点で優れている。また,陽子線治療に比べ,がん細胞を殺傷する能力が高いという特長がある。

東芝は今回の共同研究を機に,最先端がん治療システムの研究開発を加速していくとともに,山形大学が今後導入予定の重粒子線がん治療装置に,今回の研究成果が適用されることを目指す。

共同研究の概要

1.研究テーマ:次世代型重粒子線装置の開発に向けた革新的技術開発

2.研究概要:超伝導電磁石の研究・開発

3.研究期間:2013年7月~2014年3月

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