キヤノン,浜松ホトニクス,三菱電機ら,すばる望遠鏡の超広視野カメラを開発

すばる望遠鏡に搭載された超広視野主焦点カメラ「Hyper Suprime-Cam」(HSC)が本格的な観測を始め,アンドロメダの画像を公開した。HSCは国立天文台が中心となり,東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構など国内外の研究機関とともに 10 年以上の歳月をかけて開発された。国内外の研究機関とともに,宇宙空間の多くを満たすと考えられている,未知の物質「ダークマター」の分布を,重力レンズ効果を用いた直接探査などで観測を進める予定。

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HSC には,複数の日本企業が開発した最新の技術が使われている。幅広い波長域にわたり非常に高い感度を有し,遠方天体観測に特段の威力を発揮する CCD 素子は,浜松ホトニクスが国立天文台とともに新規に開発した。光学収差や大気分散を補正し,高い結像性能を達成する補正光学系はキヤノンが開発。重さ数トンの HSC 全体を1~2㎛の位置精度で制御しながら望遠鏡上で安定した観測姿勢を保持するための主焦点ユニットは,三菱電機が担当した。

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