名古屋大学 遺伝子実験施設助教の松尾拓哉氏、名誉教授の石浦正寛氏らの研究グループは、緑藻の体内時計の時刻合わせの分子メカニズムを解明した。
緑藻も我々人間と同じように体内時計を持っており、規則正しく活動している。緑藻の体内時計は光を浴びることによって時刻合わせが起こることが知られていたが、その分子メカニズムは長年の謎だった。
研究グループは今回、緑藻の一種であるクラミドモナスの時計遺伝子にホタルの発光遺伝子を人工的に融合した遺伝子を作製し、時計遺伝子の働きに応じて発する光を分析した。その結果、緑藻が外界からの光を浴びたとき、体内時計の時刻合わせが起こる分子メカニズムの解明に成功した。
緑藻はバイオ燃料の供給源としても期待されており、その活動は体内時計によって制御されている。この研究の成果は、緑藻の活動を人為的に制御できる可能性を示すもので、バイオ燃料生産の効率化につながると期待される。
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