東芝,マレーシア向け重粒子線がん治療施設に関する事業性調査を開始

東芝は,1マレーシア・デベロップメント社(1MDB社)と,マレーシア向け重粒子線がん治療施設の事業性調査(FS)に関する覚書を締結した。今回のFSでは,重粒子線がん治療施設の事業計画の立案・評価やマレーシア国内で重粒子線がん治療装置の導入に適した施設の選択などを行ない,2014年7月までに調査結果をまとめる。

1MDB社は,2009年に設立されたマレーシア政府100%出資のファンドで,同国の長期持続可能な経済発展を目的とした,エネルギーや医療分野などへの投資を行なっている。

重粒子線がん治療は,炭素イオンを光の速さの70%まで加速してがん細胞に照射する放射線治療。体の深いところにあるがんにピンポイントで照射できるため,従来のX線治療などと異なり正常な細胞を傷つけにくいという点で優れている。また,陽子線治療に比べ,がんを殺傷する能力が高いという特長もある。

詳しくはこちら。