名大、新たなマウス肥満抑制遺伝子 MRAP2 を発見

名古屋大学大学院医学系研究科腫瘍病理学特任講師の浅井真人氏、米国ハーバード大学 教授のJoseph A. Majzoub 氏、そして英国ケンブリッジ大学教授の Sadaf I. Farooqi 氏らの共同グループは、ノックアウトマウスを用いた研究から MRAP2 という遺伝子が肥満に深く関わることを発見した。

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この MRAP2 ノックアウトマウスの肥満で特筆すべき点は、野生型と全く同じ量のエサを食べても太るのに、運動不足でも栄養吸収過剰でも無いということ。この研究で得られた結果から、肥満には時として遺伝が大きな影響を与えていることが分かった。ヒトでも MRAP2 遺伝子変異があれば過食や運動不足でなくても肥満はおこるのかもしれない。

生物の体重を規定する要因に新たな知見を与える成果であると共に、この遺伝子を応用した成長が早い家畜といった産業応用なども考えられる。

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