NCNP、MRI画像を用いた統合失調症とうつ病の鑑別方法を開発

国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第三部室長の太田深秀氏、部長の功刀浩氏らのグループは、女性の統合失調症とうつ病とを鑑別する指標としてMRI(核磁気共鳴装置)により得られる脳の局所的な形態の違いを用いる方法を検討した。

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25人の女性統合失調症患者と25名の女性うつ病患者の脳の形の違いに関してMRIを用いて測定した結果、およそ8割の正確さで2つの疾患を鑑別する方法を開発した。

さらに、同方法を別の患者群にあてはめたときにも同等の的中率で診断できた。これらの2疾患をMRIで鑑別する方法を開発したのは、世界で初めて。

一般に、統合失調症は疾患に特徴的な脳の形態が性別により異なることが知られている。そのため、今回の研究では女性患者のみを対象とした研究結果を報告したが、今後、男性の患者についても、MRIを用いたうつ病と統合失調症の鑑別する方法を開発する予定。

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