産総研、コナカイガラムシの代謝経路を構築する複雑な共生システムを発見

産業技術総合研究所生物プロセス研究部門首席研究員(兼)生物共生進化機構研究グループ長の深津武馬氏、主任研究員の古賀隆一氏らと、沖縄科学技術大学院大学教授の佐藤矩行氏らは、米国モンタナ大学、放送大学などと共同で、農業害虫として知られるコナカイガラムシでは、共生器官の細胞内に極度にゲノムの縮小した2種の細菌が入れ子状になって共生し、さらに過去に多様な細菌から昆虫ゲノムに水平転移した20種以上の遺伝子が共生器官で発現し、それらがモザイク状かつ相互補完的にアミノ酸合成、ビタミン合成、細胞壁合成などの共生関係に必須な代謝経路を構築していることを発見した。これは、従来の常識を超えた複雑な共生システムであるとした。

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