NTTドコモは,LTE方式に対応した小型基地局装置を開発し,運用を開始した。同社ではこの基地局装置も含め2013年度末までに5万局のLTE基地局を展開する計画で,Xi(クロッシィ)®エリアの展開,および品質向上の取り組みを加速する。
開発した基地局装置は,基地局制御部を持つ親局と電波の送受信機能などを持つ子局で構成されるリモート設置型基地局(光張出し基地局)の親局に相当する。最大2つの子局との接続が可能であり,複数の周波数帯を用いて通信エリアを重畳して構築するなど,設置環境や通信トラヒックに合わせた効率的なサービスエリアの構築を可能としている。
また,LTE方式に加えてW-CDMA方式にも対応しており,XiエリアとFOMAエリアを同時に構築することが可能。さらに,Xiエリア展開の加速を主な目的として装置仕様を最適化することで,これまでのLTE基地局装置と比較すると,大きさを10%以下に,重さ・消費電力をそれぞれ20%・25%以下とするなど,大幅な小型化,軽量化,省電力化を達成している。
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