東京大学大学院工学系研究科教授の加藤泰浩氏,客員研究員の野崎達生氏,海洋研究開発機構 (JAMSTEC) チームリーダーの鈴木勝彦氏は,日本列島の三波川帯に大量に分布する別子型銅鉱床群がジュラ紀後期の約1億5千万年前に生成したことを見出した。
中央海嶺の極めて活発な火山・熱水活動 → 大規模な海底熱水硫化物鉱床の生成および大気中の二酸化炭素濃度の上昇 → 極域の氷床の消滅 → 海洋大循環の停止 → グローバルな無酸素海洋の発達 → 海底熱水硫化物鉱床と石油鉱床の保存,という一連の地質現象を引き起こしたことが明らかになった。
地球の資源の生成と古海洋環境変遷が密接に関係していることを解明した画期的な研究成果といえる。
さらに,海外における別子型銅鉱床の探査指針として資源産業上も重要な発見である。
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