岡山大学大学院医歯薬学総合研究科教授の松川昭博氏、教授の尾崎敏文氏の研究グループは、進化分化工学的手法で作成したコラーゲン結合能を有する骨形成因子 BMP4 を用いて、担体なしで限局した部位に骨形成を誘導することに初めて成功した。
骨腫瘍や外傷により生じた骨欠損や癒合不全の治療は、おもに患者の腸骨から骨を採取して移植する自家骨移植が行われる。しかし、採取できる骨量や形状、採骨部の痛みや骨折、神経損傷など様々な弊害が問題になっている。
コラーゲン結合能を有する融合 BMP4 により、必要な場所に骨成長因子を長期間留めることが可能となり、自家骨採取によらない治療法への展開が期待される。
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