JAMSTEC、たったの10秒でナノエマルション化に成功

海洋研究開発機構海洋・極限環境生物圏領域チームリーダーの出口茂氏らは、深海底の熱水噴出孔から噴き出す熱水と周辺環境との相互作用に着目し、それらに特有の高温・高圧環境を実験室内で再現可能な装置を開発し、油を直径が100 nm以下のナノサイズの油滴(ナノ油滴)として水に分散させたナノエマルションを容易かつ10秒以内という短時間で生成することに成功した。

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MAGIQ(Monodisperse nAnodroplet Generation In Quenched hydrothermal solution)と名付けたこのプロセスは、処理時間が短い、高い汎用性がある等、従来法にはない優れた特徴を有しており、化粧品、食品、医薬品など、エマルションを必要とする様々な産業分野での利用が期待される。なお、この成果は海洋研究開発機構と横浜市立大学との連携によるもの。

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