島津製作所は,光学顕微鏡と質量分析計を融合した新しい分析計測機器,イメージング質量顕微鏡「iMScope」を発売した。価格は1億5,000万円。独自の高収束レーザ光学系と高精度な試料移動システムにより,5㎛以下という世界最高の解像度で生体試料の質量分析画像を取得し,分子の分布状態を観察できる。
大気圧下で質量分析が行なえるため,より生きた状態に近い組織を分析することが可能。光学画像から得られる形態情報と質量分析画像から得られる分子の分布状態を重ね合わせて解析することで,疾患に関連するマーカ探索や薬物動態観察への応用が期待できる。
さらに,1kHzの高速Nd:YAGレーザと複数回のレーザ照射によってイオン化されたイオンを質量分析計で保持し,一度に質量分析する独自の技術によって,従来の質量分析装置を用いた測定と比較し100倍以上(同社比)の高速イメージングを実現した。
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