GEヘルスケア・ジャパン,国内初の自動走行式アンギオ装置を発売

GEヘルスケア・ジャパンは,多目的X線撮影装置(血管X線撮影装置:アンギオグラフィーシステム)の最上位機種 「Discovery IGS 730(ディスカバリー・アイジーエス730)」の発売を開始した。

このアンギオ装置は,レーザガイド技術をもとに自動で任意の位置に自走が可能。従来の床置き式と天吊り式のアンギオ装置の利点を統合し,X線透視画像を見ながら血管や腫瘍などを治療する低侵襲のインターベンション(IVR)と低侵襲外科治療の両手技をサポートできる。

自動走行を支えるのは,Cアームに取り付けられたモータ駆動の高精度搬送体(AGV)。AGV上部で回転する位置ガイドレーザ照射部と室内に張り巡らされたセンサで位置を認識し,自走してプリセットされた場所まで移動する。外科手術の際は,室内が混雑するケースが多々あるが,IVRを実施していない時は装置を部屋の隅に退避させられるため,スペースを有効活用できる。

1

経皮的大動脈弁植込み術の術前計画用の「Valve Planning」ツールを搭載。必要な大血管を簡単に描出・計測し,CT画像やアンギオ装置で撮影された3D画像上に,実施予定の治療プランを描き,治療に必要な角度を自動で割り出すことができる。また「Heart Vision」により,CTなどで撮影した心房や心室,大血管の3D画像からロードマップ(血管地図)を再構成して透視画像上にリアルタイムで重ね合わせることができる。

詳しくはこちら。