三菱樹脂アグリドリームら,オーストラリアで太陽光利用型植物工場の実証試験を開始

三菱樹脂アグリドリームと地球快適化インスティテュートは,オーストラリア・ビクトリア州第一次産業省の関連会社であるAgriculture Victoria Services Pty, Ltd.と共同で,同省が保有するノックスフィールド農業試験場においてホウレンソウなど葉菜類を栽培する太陽光利用型植物工場の実証実験を開始した。

この実証試験では,ノックスフィールド農業試験場の一部区域(約150㎡)に,三菱樹脂アグリドリームの閉鎖型苗生産システム「苗テラス」および葉菜用養液栽培システム「ナッパーランド」を設置している。両システムを用いてホウレンソウを栽培した場合,通常の土耕栽培に比べて約5倍となる約20作/年が可能で,かつ苦味が抑えられるため洗わず,生でも美味しく食べることができる。

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この実証試験において三菱樹脂アグリドリームらは,今後のビジネス展開に伴う市場性の調査をすると共に,オーストラリアでも積極的な事業展開を図り,現地パートナーとの共同で生産から加工,販売までを手掛ける現地法人を設立するなど,従来の植物工場の栽培システムの供給のみに留まらない新たなビジネスモデルの構築に向けて検討を進める。

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