富士通,指で直観的に操作可能なユーザインタフェースを開発

富士通研究所は,実世界の物に対する手指の位置やタッチなどの操作を汎用のカメラを用いて高精度・高速に検出する技術を開発した。汎用のプロジェクターと組み合わせることで,例えばテーブルの上の書類を指でなぞって電子データとして取り込んだり,触った物にプロジェクタで情報を表示したりすることが可能になる。

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開発した装置は,2個の汎用カメラ(Webカメラ)と画像取り込み用HDカメラ,プロジェクタからなる。操作範囲内から手を認識し,その動きを追従して書類や物体にタッチするといった動作を捉え,プロジェクタで対応する情報等を映し出す。

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実世界(テーブル)の凹凸形状を2つのカメラで自動計測し,カメラ座標系,プロジェクタ座標系,実世界座標系を自動調整する技術を開発したことにより,指の動きや物へのタッチとプロジェクション表示を正確に合わせることを可能にした。

今回開発した技術を用いることで,例えばテーブルの上の書類を指でなぞって必要な箇所を電子データとして取り込んだり,取り込んだデータをテーブルに表示して拡大や縮小などの操作が可能になる。また,手書きの付箋紙をテーブルに貼り付けて画像データとして読み取り,画像化された電子付箋を指で移動させたり,グルーピングするなどの応用も可能。

実際に動作する様子はこちら。
同社発表はこちら。