名大、低血清培養脂肪由間葉系幹細胞は抗炎症効果を果たすことを証明

名古屋大学大学院医学系研究科腎臓内科学の元大学院生 古橋和拡氏、准教授の丸山彰一氏、同大学医学部附属病院腎臓内科学講師の坪井直毅氏らの研究チームは低血清培養法という特殊な培養法で得られた脂肪由来幹細胞(LASC)が、透析に至る可能性の高い急速進行性腎炎に対して格段に治療効果が高いことを動物実験で明らかにした。また、そのメカニズムとして、LASCが腎炎症部位に集積したマクロファージを免疫調整型細胞へ高率に誘導することにより抗炎症効果を果たすことを証明した。

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この研究で得られた結果から、急速進行性腎炎患者へのLASC投与は、全身性の副作用を軽減しながら、局所において効率的に組織障害を軽減しうると期待される。

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