富士通,大型電波望遠鏡「アルマ」のスーパーコンピュータを導入

チリで進められている世界最高の感度と分解能を有する大型電波望遠鏡アルマ(正式名称:アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計)のプロジェクトにおいて,富士通が国立天文台と共同で開発した専用スーパーコンピュータ 「ACA相関器システム」が稼働を開始した。

このシステムは,富士通のPCサーバ「PRIMERGY」35台と専用計算機で構成され,望遠鏡の16台のアンテナ群が受信する毎秒5,120億個の電波信号データを,毎秒120兆回の計算速度でリアルタイムに処理する性能と,標高5,000m,0.5気圧という過酷な環境での安定動作が求められるもの。

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遠い天体などからの非常に微弱な受信電波を,約50万の周波数帯域に分割して処理し,観測に適したデータとして出力することができる。これは宇宙に存在するガスが毎秒5メートルの速さで動く様子まで捉えることが可能な分解能。

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