東芝は,ヘルスケアサービスやクラウドにおいて,脈波・心電・体温・体動などの複数の生体情報を同時にセンシングし,無線でスマートフォンやタブレット端末等に送出するインテリジェント生体センサモジュール Silmee(Smart healthcare Intelligent Monitor Engine & Ecosystem)を開発,このセンサエンジンを用いた小型ウェアラブルセンサを試作した。
Silmeeは,センサ毎に仕様が異なるために柔軟性と高性能の両立が要求されるアナログフロントエンドを,開発した擬似SoC技術を用いてシングルチップに集積すると同時に,32ビット組み込みプロセッサ,デュアルモードブルートゥースのパッケージ化していないチップとともに,14.5mm×14.5mmの小型パッケージに高密度実装したモジュール。
アンテナと電池などの周辺部品を接続するだけで複数の生体情報を同時に入力し,処理・蓄積・無線伝送できる。これにより,コンパクトなウェアラブル生体センサの実現が可能になる。
今後は,Silmeeを実証試験や研究開発の現場に提供し,多方面のパートナーと連携してサービスやアプリケーションソフトの開発を推進し,擬似SoCの柔軟性を活用して大学などで開発されている様々な最先端センサを搭載する予定。
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