信越ポリマー,LED照光応用製品を開発へ

信越ポリマーは,電波(周波数帯:13.56MHz)をハーベスト(収穫)し,光エネルギーに変換する発光モジュールを開発している。このモジュールは薄型,小型,低コストで提供可能としており,LEDの直下灯としての使用を始め,ILP(インテグレイテッド・ライティング・プリント)との組合せによる展開も可能としている。
実際,LEDを利用した応用例としてはスマートフォンなどの携帯ジャケットへの展開を想定しており,早ければこの春にも商品化される見通しという。ILPではLEDなどの光源を樹脂シート(PCやPMMAなど)のエッジから透過し,樹脂シート裏面に特殊な半透明や白,カラーインキなどで特殊スクリーン印刷を施し,デザイン・文字のみを盤面に発光させることができる。また,光学設計によるドット配置制御で均一な全面発光も可能としている。実際,同社では電源のON/OFFで文字が切り替わる看板や床に埋め込めるディスプレイを試作している。

さらに同社は,ネオン照明管代替光源としてLEDをシリコンチューブに挿入し,任意に曲げることで文字などのネオサインを表示できる製品の開発も進めている。

信越ポリマー
ハーベスト発光モジュールを搭載した携帯ジャケット信越ポリマー2
ILP方式を導入したLEDサインディスプレイ
信越ポリマー3【OPEN】
電源のON/OFFで文字が切り替わる応用製品(ONでオープンを表示)
信越ポリマー4【CLOSE】
電源のON/OFFで文字が切り替わる応用製品(OFFでクローズを表示)