奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)バイオサイエンス研究科神経形態形成学研究室准教授の稲垣直之氏、研究員の鳥山道則氏(現テキサス大学)、情報科学研究科博士課程2年の小沢哲氏、愛知県立大学・情報科学部准教授の作村諭一氏らの研究グループは、軸索が正しい場所に向けて伸びるために化学信号を力に変換する仕組みを解明することに成功した。
軸索先端で自動車のクラッチのように接続して力を伝える役目のシューティンと呼ばれるタンパク質が、誘引シグナルの引き起こす化学反応によりエンジンに相当するアクチン線維との連結を強めて力を生み出し軸索伸長を加速させることを証明した。この成果により、神経の正しいネットワーク形成についての理解が深まるとともに、再生医療への応用などが期待できる。
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