次世代直線型衝突加速器計画を推進する新組織「リニアコライダー・コラボレーション」発足 -ILCとCLICがひとつに-

国際リニアコライダー(ILC)と,コンパクト・リニアコライダー(CLIC)の研究グループが,公式に一つの組織に統合された。新たに設立された「リニアコライダー・コラボレーション(LCC)」は,欧州合同原子核研究機関(CERN)の大型ハドロンコライダー(LHC)実験を補完する,国際的な直線型衝突加速器の実現に向けた活動の調整と推進を担う。

LCCは,前LHCプロジェクト・マネジャーのリン・エバンス氏が率いる。また,LCCの副ディレクターには,東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構の村山斉氏が就任した。東京大学の駒宮幸男氏は,LCCを監督する新しい組織「リニアコライダー国際推進委員会(LCB:Linear Collider Board)」の委員長を務める。LCCとLCBの構成委員は,国際将来加速器委員会(ICFA)によって指名された。ICFAの委員長は,フェルミ国立加速器研究所のピア・オドーネ氏。