NTTドコモ,「高度化C-RANアーキテクチャ」を実現する基地局装置の開発を開始

NTTドコモは,「LTE-Advanced」の効果的な展開に向け,「高度化C-RANアーキテクチャ」を実現する高密度基地局装置の開発に取り組むと発表した。これにより,駅や大規模商業施設などの通信量が特に多い地域において,集中的に無線容量とスループットの向上を実現する。

「高度化C-RANアーキテクチャ」は,3GPP仕様で規定されるLTE-Advancedの主要な技術であるキャリアアグリゲーション技術を活用し,広域エリアをカバーするマクロセルと局所的なエリアをカバーするスモールセルを高度に連携させる技術。マクロセルにスモールセルを追加(アドオン)して「アドオンセル」を構成することにより,キャリアアグリゲーション技術によるスループットの向上に加え,マクロセルにおける移動中の接続性を維持しつつ,スモールセルの特徴である無線容量拡大を図ることが可能になる。

このアーキテクチャを実現する高密度基地局装置は,リモート設置型基地局の基地局制御部(親局)となり,従来のマクロセルの子局と新たなアドオンセルの子局とを合わせて最大48台まで収容可能。親局が収容する任意のセルの組み合わせによるキャリアアグリゲーションが可能であり,アドオンセルの柔軟な展開が可能となる。将来的には複数の高密度基地局装置を組み合わせることにより,子局の収容数を増やせるほか,下りスループットはキャリアアグリゲーションの最大スループットである3Gb/sまで容易に拡張できる。

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