GEヘルスケア・ジャパンは,循環器部門向けの統合ソリューション「Centricity Cardio Enterprise(セントリシティ・カーディオ・エンタープライズ:CCE)」を中小規模医療機関の循環器部門や循環器専門病院を主対象に発売すると発表した。
これは循環器部門向け統合データマネージメントシステム「Centricity Cardio Workflow(セントリシティ・カーディオ・ワークフロー:CCW)」と,循環器領域専用画像解析ビューワー「Centricity Cardio Imaging(セントリシティ・カーディオ・イメージング:CCI)」の2製品を組み合わせた統合ソリューション。
院内のシステムや医療機器とオンラインで接続し,心臓や血管といった循環器領域の診断・治療に必要な患者情報,各種画像データ,検査情報や検査レポート,解析データなどを一元的に集約。希望する情報をいつでも参照できるようにしたほか,レポートの自動作成や統計データの抽出機能を搭載し,循環器部門全体の業務フローの効率化を支援する。
現行の循環器向けシステムではレポート作成や画像参照などの機能に特化したものが主流だが,同社は画像診断装置から生体情報モニタ,ヘルスケアITまで幅広い分野を手がける強みを駆使し,オンラインによる循環器データの一元管理機能を有した統合ソリューションの最新版を実現した。
これにより,各種画像や検査,解析データなどの入手や参照も容易になり,レポートの作成時間が短縮されるほか,他の医師やコメディカルスタッフとの情報共有も迅速化される。臨床的には,統合された情報に基づく診療の質のアップや患者ケアの充実につながると見込まれているほか,撮影画像や検査結果を表示しながら患者さんとコミュニケーションできるようになるため,患者の安心感の向上にも期待できるとしている。
さらに冠動脈の狭窄を定量的に解析するQCA(定量的冠動脈解析)や左心室の運動機能を定量的に解析するQVA(定量的左心室機能解析)といったカテーテル検査における解析ツール(Medis社QAngio)や,エコー計測ツールがオプションで搭載可能。