日亜化学工業,1W以上を出力する純緑色レーザを開発

 日亜化学工業は,発振波長525nmで1W以上を出力する純緑色半導体レーザの開発に成功したと発表した。

 今回開発した純緑色半導体レーザは,c面GaN基板を用いて素子構造の最適化を図ることで,従来のGaN系緑色半導体レーザと比べて光変換効率を50%以上に向上させるとともに,光出力を10倍以上に引き上げることに成功した。この高出力純緑色半導体レーザを開発したことで,1Wを超える光出力のRGB半導体レーザ光源が全て揃うことになり,低消費電力で広い色再現域を実現するレーザテレビやプロジェクタなど,幅広い用途への応用が加速されることが期待されている。緑色半導体レーザの開発を巡っては住友電気工業がm面を用いて進めている。