月刊OPTRONICS 特集序文公開

テラヘルツ帯大容量通信の実用化アプローチ

著者:ソフトバンク 矢吹 歩

1.はじめに

生成AIの登場以来,人々のコンピュータの使い方が大きく変わりつつある。今後AIネイティブな社会に変化することで,AIが通信の主体となるなど,通信トラフィックが継続的に増大すると予想されている1)。将来的に既存のモバイル周波数は逼迫し,都市部では光ファイバー網の老朽化も顕在化する中,次世代の通信技術として「テラヘルツ波」を用いた通信への期待が高まっている2)。一方で,その電波特性からモバイル通信への応用には大きな技術的ハードルが存在する。本稿では,テラヘルツ通信の社会実装に向けた基本戦略として,自動車向け通信インフラの構築に向けた屋外通信実験を紹介する。

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