東北大ほか、太陽系形成期の小惑星内部における「水」の振る舞いを解明

東北大学大学院理学研究科助教の木村勇気氏らは、ファインセラミックスセンター研究員の山本和生氏らと共同で、隕石中に存在する磁鉄鉱ナノ粒子の磁区構造をホログラフィー電子顕微鏡(日立製HF3300-EH)を用いてナノレベルで観察した結果、天然では例のない渦状構造を持っていることを発見した。

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太陽系形成期に小惑星内部の無重力空間に浮かぶ水滴の姿を世界で初めて明らかにできた。今回の発見は、水が干上がる状況を初めて捉えた成果といえ、煮詰めたスープのように化学種が濃縮した水と、鉱物、有機物との相互作用から、いかに有機物の初期進化と隕石中に見られる鉱物の形成が進んだかの解明につながる。また、磁性粒子のコロイド結晶は、未来のデバイスとしての可能性を秘めており、今回の発見は今後の合成へのきっかけにもなりえる。

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