エフ・エー・システム・エンジニアリングら,「人にやさしい裸眼3D医療用コンテンツ映像研究会」(仮称)メンバーは,世界初の3D裸眼映像を用いた輻輳角・水晶体調節同時計測の実証実験を開始する。
医療現場での3D視聴時間は3~8時間という長時間必要とされ,目に与えるストレスの軽減が特に求められている。3D安全ガイドライン仕様についても,科学的データを求める声が医療現場から出ている。
これまでメガネあり3D映像の視聴は画面表示面に調節が,飛び出し引っ込み映像に輻輳角が発生し,調節と輻輳角に食い違いが生じ,メガネあり3D映像視聴者に生理的現象として“3D酔い” “つかれ” “ストレス”等が発生するとされている。
名古屋大学 情報科学研究科教授の宮尾克氏と福山市立大学 都市経営学部教授の石尾広武氏らは,独自の輻輳角・水晶体調節同時計測装置の開発により,メガネあり3D映像の視聴時に,人の目は輻輳角と調節が連動している事を科学的に実証した(発表論文:T. Shiomi 他, J. Soc. Inf. Display (2013), doi: 10.1002/jsid.156)。
今回研究会メンバーは,“人にやさしい3D” と言われている3D裸眼モニターを使って,輻輳角と調節がどのように人の目に生理的影響を及ぼすかという科学的実証実験を行なう。
エフ・エー・システム・エンジニアリングHP