2022年度資源・環境関連材料部会講演会 「エネルギーの未来の話をしよう」

2022年度資源・環境関連材料部会講演会 「エネルギーの未来の話をしよう」

日時:
会場:
オンライン開催
主催:
公益社団法人日本セラミックス協会 資源・環境関連材料部会

 資源・環境関連材料部会では毎年、資源・環境分野に関するテーマを設定し、そのテーマに関わる有識者による講演会を開催しております。
 2022年度は「エネルギーの未来の話をしよう」をメインテーマとし、自動車と電力におけるCO2排出を抑制するエネルギーの利用に関する2件の講演を行います。
 関連分野の研究や事業に取り組まれている皆様の御参加を宜しくお願いいたします。

講演① 「カーボンニュートラルにおける自動車業界への影響と取り組み」
トヨタ自動車株式会社 電動化・環境材料技術部 新領域材料創生室
室長 近藤 晃次 様

 カーボンニュートラル(CN)とは、つくる・運ぶ・使う・リサイクルして最後は廃棄する、すなわちライフサイクル全体の過程で発生するCO2をゼロにするという取り組みです。私たちは、環境車は普及してCO2削減に寄与することで、はじめて環境車としての意義があると考えております。使いやすい・乗りたいと思うモビリティをお客様に選んでいただく、その結果として電動車が普及しCO2排出量が削減される、トヨタはそういった考え方に基づいて電動車をフルラインナップで開発、製造して参りました。自動車を取り巻く各国の状況と電動化の取り組み、ライフサイクルCO2削減の考え方に基づいた自動車製品や製造工程。再生可能エネルギーやCO2吸収についての取り組みをご紹介いたします。

講演② 「火力発電所での水素およびアンモニア混焼の適用可能性」
中部電力株式会社 技術開発本部 電力技術研究所 機械グループ
研究主査 大岩 徳雄 様

 中部電力グループは2050年の脱炭素社会の実現に向け「ゼロエミチャレンジ2050」を定め、社会やお客さまとともにエネルギーインフラの革新を通じて「脱炭素」と「安全・安定・効率性」の同時達成を目指しています。本講演では、火力発電所のCO2排出量を低減させる方策として、電力技術研究所で実施した以下の水素、アンモニアに関する取り組みについて紹介します。
 水素に対しては、ガスタービンコンバインド火力発電所での混焼に着目し、NEDO委託事業「水素社会構築開発事業」(2018年度~2019年度)にて、大容量水素キャリアの受入~供給システムの基本設計ならびに既設火力発電所での水素混焼技術の検討や実機適用に向けた評価を実施しました。
 水素キャリアであり直接燃焼が可能で燃焼時にCO2を発生させないエネルギーキャリアとして注目されているアンモニアについては、内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「エネルギーキャリア」(2016年度~2018年度)に参画し、特に石炭火力発電所でのアンモニア混焼を想定した受入~供給システムの検討や適用可能性について研究を進めました。

定員:
200名(先着順)
URL:
https://www.jfcc.or.jp/event/#kouen2022

お問合せ先:一般財団法人ファインセラミックスセンター 研究企画部 堀見和広
TEL: 052-871-3500
FAX: 052-871-3599
E-mail:kouen2022@jfcc.or.jp