第6回MAIRSワークショップ

第6回MAIRSワークショップ

日時:
会場:
京都大学化学研究所・共同研究棟 大セミナー室 対面式+オンライン”のハイブリッド形式
主催:
公益社団法人 日本分光学会

 日本分光学会の赤外ラマン分光部会では令和4年11月18日(金)に,「第6回MAIRSワークショップ|薄膜概念の拡張」と題し,過去5回にわたり好評だった本ワークショップに引き続き,第6回の講演会を開催いたします。
 MAIRS法は,薄膜中の分子構造解析に強力な新手法で,FT-IRの分子情報量の豊富さ,測定精度,測定感度を最大限に引き出すことのできるものです。pMAIRS法は,一つの薄膜試料の測定から,各遷移モーメントの面内および面外成分をとらえたIPおよびOPスペクトルを同一スケールで同時に測定できるところに他にはない特徴があります。これにより,スピンコート法やドロップキャスト法で作製した「非平滑」な薄膜や「非晶質」の薄膜についても,高い再現性で官能基ごとに分子配向を定量的に決められ,X線回折法による結晶多形解析と相補的な役割を果たします。
 6回目の今回は,pMAIRS法およびMAIRS2法が有機薄膜に関係する多分野の研究室に波及し,薄膜という概念そのものが拡張されて独自の発展を遂げている様子を,直接実験に携わる多分野の研究者にお話しいただきます。また,最新の技術的展望についてもお話しする予定です。

プログラム:
13:00-13:15  開会の辞およびMAIRS概観 長谷川 健(京都大)
13:15-14:00  基調講演「ATR-遠紫外分光法で表面を診る」  尾崎 幸洋(関学大)
14:00-14:30 「In situ MAIRS-蒸着複合装置を用いた有機-無機 ハイブリッド材料の薄膜反応過程の観察」 丸山 伸伍(東北大)
14:30-14:50  休憩
14:50-15:10  pMAIRS測定装置のご案内(日本分光およびサーモフィッシャーサイエンティフィック)
15:10-15:40 「フッ素系撥油剤の評価」 山崎 秀樹(日東分析センター)
15:40-15:50  休憩
15:50-16:20 「pMAIRS法で解析するシリコン表面ナノ溝配列における赤外吸収の増強」 島田 透(弘前大)
16:20-16:50 「金属酸化物上の脂肪族分子のpMAIRS測定を用いた吸着挙動追跡」 細見 拓郎(東大)
16:50-17:00  閉会の辞 長谷川 健(京都大)

参加費:
分光学会会員および協賛学会会員:3,000円,一般:6,000円,学生:無料
定員:
40名(対面) オンラインは人数制限なし
URL:
bunkou.or.jp/bunkou/sponsored_event/20201170.html

お問合せ先:京都大学化学研究所・長谷川健
TEL: 0774-38-3070
E-mail:thinfilm.analysis@gmail.com