脱炭素社会実現のために高性能パワーエレクトロニクス(パワエレ)装置の実現が望まれている.このパワエレ装置の性能を決める基幹部品であるパワー半導体デバイスでは,新材料SiC/GaNデバイスの普及が期待されているが,現状では,IGBTをはじめとしたシリコンパワー半導体デバイスが主役に君臨しており,今後しばらくはシリコンパワー半導体デバイスの時代が続くともいわれている.これはとりもなおさず,SiC/GaNデバイスの性能,信頼性,さらには価格が市場の要求に十分応えられていないことによる.最強の競争相手であるシリコンIGBTからSiC/GaNパワー半導体デバイス開発技術の現状と今後の動向について,わかりやすく,かつ丁寧に解説する.
講師:岩室憲幸(筑波大学)
【目次】
1.はじめに
1) パワー半導体デバイスの現状
2) 次世代パワー半導体デバイス開発の位置づけ
2.MOSFETとIGBT
1) シリコンMOSFET
2) シリコンIGBT
3) MOSFET, IGBTの最新技術
3.新材料パワー半導体デバイス
1) SiCパワー半導体デバイスの現状と課題
2) GaNパワー半導体デバイスの現状と課題
4.実装技術の進展
- 参加費:
- 社会人(会員):5,000円
社会人(非会員):10,000円
学生(会員):1,000円
学生(非会員):3,000円 - 備考:
- 申込締切:2024年6月21日(金) 正午