2050年には世界の人口が100億人を超すと予測されています。様々な課題が浮かび上がっている中で食糧不足の問題もその一つです。そして将来の食糧不足時には健康の維持に欠かせないタンパク質の不足も大きな課題です。国際食糧農業機関(FAO)が2013年5月に発行した『食品および飼料における昆虫類の役割に注目した報告書』では,多くのタンパク質や必須ミネラル成分が含まれるなど様々な特長がある昆虫食を推奨しています。
又,FAOの報告書が出た後の2015年には国連でSDGsが採択され17の目標と169のターゲットが掲げられています。17の目標では「2.飢餓をゼロに」,「3.全ての人に健康と福祉を」,「13.気候変動に具体的な対策を」などが昆虫食にも関連しそうです。更にEUでは2018年に食用昆虫の取引が自由化されるなどの動きもあり,最近は欧米でもちょっとした昆虫食ブームになっているそうです。今回は,これから大きな話題になりそうな昆虫の話題です。
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