様々な会合やパーティなどで,グループ毎の会話が弾み“ザワザワ”度合いが高まる中でも特定の人の話を聞き取ることができます。或る時ふとしたことで「カクテルパーティ効果」なる言葉を知りました。今回はそんな話題です。
心理学用語で,感覚器官で知覚した外からの刺激などを含む情報のうち,一部の情報だけを選択して注意を向ける認知機能を「選択的注意」としているそうで,「カクテルパーティ効果」は耳からの情報における選択的注意になります。
一般的に人の耳は20Hzから20kHzの周波数範囲が可聴域となります。又,人の会話は凡そ250Hzから4Kzの周波数域にあり,“等ラウドネス曲線”からも解るように感受性の良い領域になります(図1)。従って,パーティなどで多くの会話が重なったノイズの中では特に聞き難くなる筈です。
この続きをお読みになりたい方は
読者の方はログインしてください。読者でない方はこちらのフォームから登録を行ってください。