“折り紙”は江戸文化の中で広まり栄えた日本特有の文化・技術と言えるでしょう。海外でも“Origami”として知られるようになり,近年は数理的な研究やバイオミメテックス的な解析による産業への展開も進められています。
7世紀初めに中国から紙の製法が日本に伝わった後に,“和紙”の製法が考案されます。そして紙を奇麗に飾って包むなどで神事に使われる“儀礼折り”が生まれ,現在の熨斗袋のようなものも作られます。
又,江戸時代になると何かの形に模して折り上げること自体を楽しむ「折り紙」が生まれ,庶民にも親しまれていきます。そして,1797(寛政9)年には秋里籬島(生没年不詳)が「秘傳千羽鶴折形」を出版するなど,かなり高度な折り紙技術が確立されるのです。
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