ニュートン再考

以前も此処でアイザック・ニュートン(1642−1727)の話題に触れたことがありますが,最近ニュートンに関する本を読み,その凄さをあらためて感じた次第。ここでは今まで余り触れなかった側面も見てみましょう…。

1642年のクリスマスの日にイングランド東部の片田舎で生まれたニュートンは,幼い時に父親と死別し,複雑な人間関係を含み多難な経緯を経た後の1661年にケンブリッジ大学トリニティ・カレッジに入学します。好奇心は人一倍強いのですが内向的でやや難しい性格でもあったようです。1665年にペスト大流行で大学が閉鎖され,やむなく帰郷していた頃に光学や力学などの本を読みふけっていました。

その頃に引力や二項定理への考えを巡らし,微分・積分などの考察をしているのですが,後に幾度かの大きな壁にぶつかることになるのです。大学時代に彼の才能を見抜いて指導を続けたアイザック・バロー(1630−1677)や王立協会の事務総長も務めたヘンリー・オルデンバーグ(1618−1677),更に「ハレー彗星」に名を残すエドモンド・ハレー(1656−1742)らの支援がなければ,現在のような輝かしい名声はなかったかも知れません

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