鴫原正義
今から86年前の1927年5月21日夜,単葉単発のプロペラ機で大西洋の単独無着陸横断飛行を成し遂げ,パリのル・ブルジェ空港に到着した米国のチャールズ・A・リンドバーグ(1902~1974)は喝采を浴びていました。飛行家でありながら発明にも関わっていたことは余り知られていません。今回はそんな話題を…。
リンドバーグは1902年に米国デトロイトで生まれています。父はスウェーデン移民の弁護士で後に共和党の議員になった人で,小さい頃から機械に興味を示していました。1922年にパイロットの訓練を受け,自ら飛行機を購入して曲芸飛行にもチャレンジしています。更に,1924年には陸軍航空隊で正規の飛行士の訓練を受けた後に民間航空便のパイロットとして働いています。
そして大西洋単独無着陸飛行に成功するのです。1929年に駐メキシコ大使の次女アン・モロー(1906~2001)と結婚した翌年には夫妻で北太平洋航路調査のためにニューヨークを飛び立ちます。パン・アメリカン航空が北太平洋航路の開拓のために依頼したのです。アラスカを経由し,アリューシャン列島を経た後に,根室,霞ヶ浦,大阪,福岡に立ち寄り,中華民国(南京,漢口)までの航路をたどるのです。
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