(キャッチアップの移り変わり)
昔々,「欧米先進国をキャッチアップしなければならない」といわれ,過去には「キャッチアップの時代は終わった」といわれ,そして,「キャッチアップされないようにしなければならない」となって,その後も日本の立場は変わり続け,現在です。
しかし,産業分野,製品分野を細かく見ると,「キャッチアップの時代は終わった」と主張されるようになっても,実は結局,キャッチアップできていないままの分野もありました。基礎的な分野に多いようです。
(基礎は大事です)
ノーベル賞を受賞された学者の発言は広く紹介されます。物理や化学,医学・生物学といった分野での受賞者の発言でよく聞かれるのが「基礎」の重視です。基礎を充実しないと応用も発展しないといった主張です。
応用に比較すると基礎は分かり難いです。オプトエレクトロニクスでも,製品の効用は分かり易くても効用を支えている基礎の役割りについては,少なくとも専門家以外には分かり難いことも多いと思います。
ところで一時期,日本の官僚が基礎研究重視に関連してよく使った主張に「基礎研究ただ乗り論」がありました。海外からの批判の利活用です。その効用によりある期間,基礎はそれなりに重視されました。
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