オンセミは,スバルの運転支援システム「アイサイト」の次世代システムにおいて,ステレオカメラフロントセンシング用イメージセンサの主要サプライヤに採用されたと発表した(ニュースリリース)。
同社のHyperluxイメージセンサ「AR0823AT」は,3840×2160のアクティブ・ピクセル・アレイを備えた1/1.8インチCMOSデジタル・イメージ・センサで,LEDフリッカー軽減(LFM)機能付きハイダイナミックレンジ(HDR)を登載する。
デュアル出力データパスを使用して,ADASシステムとビューイング・アプリケーションの両方で,8MP画像とスケーリングまたはウィンドウ処理された画像を同時に送信することができ,2台のカメラを使用する必要がない。
このセンサーは,スマートROI,ビニング,ウィンドウ化などの機能を備えており,フル解像度で毎秒60フレームを撮影できる。
さらに,アイサイトのステレオカメラの2つのセンサが同期して撮像することを可能にする制御を搭載しており,これによりシステムは,人間の視覚を模倣するステレオビジョンシステムに不可欠な,車両の進路上にある物体の奥行きや相対的なサイズ,距離を識別することが可能になる。
さらに,センサの最大150dBのハイダイナミックレンジ(HDR)により,日が当たって明るい部分と影の部分のどちらも詳細に撮像することができ,AI対応システムは正確な判断を行なうことができるとしている。
また,運転支援システムの安全性と信頼性を維持するため,自動車安全度水準(ASIL)Cレベル標準に適合した機能安全機能を搭載している。これらの機能はセンサの機能を積極的に監視し,システムの精度を損なう可能性のある問題が検出された場合は,カメラをリセットしたり,運転者に警告したりするなどの対応を可能にするという。