マイクロジェットは,ペロブスカイト太陽電池試作において,インクジェットによる1μm以下の薄膜形成を可能にした「PerovsJet」を販売開始したと発表した(ニュースリリース)。
この製品は,DMFやNMPなどアタック性が高い液にも対応可能なガラス製シングルノズルヘッドを搭載し,ペロブスカイト層の塗布から乾燥プロセス評価までの基礎実験を1台で実現できるという。
また,任意の液滴量・印刷解像度設定により膜厚調整が容易で,0.5cc以下の少量の液材でのサンプル作製実験が可能。さらに,低湿度環境内での実験を想定した専用グローブボックスがオプションでついており,2台のカメラで着滴と飛翔液滴を観察可能だとしている。プログラマブルヒーターで塗布・乾燥工程等を制御もできるという。
用途例として,ペロブスカイト太陽電池の試作,有機半導体の試作,センサーなどの微細デバイス試作,ナノ金属インクによる回路パターニング,インクジェット液材料の開発・評価がある。